「日本酒」という日本が誇る文化資産。私たちはその奥深い魅力をただ新しく装うのではなく、本質的な「価値の棚卸し」を行い、国内外の誰もが直感的に触れられる形へと「翻訳」し、広くひらいていくことを目指しました。camo株式会社との歩みは、羽田空港での革新的な店舗立ち上げから始まり、国内イベントのPR支援、そして香港でのイベント展開へと続く、多層的な伴走の記録です。
Phase 1:
ゼロから代表の想いを具現化した「立ち上げチーム」の提供
最初のプロジェクトは、羽田空港における「お酒の缶販売」という、日本酒の新しい接点となる店舗の立ち上げでした。しかし、オープンを数ヶ月後に控えながら、現場の採用や教育、オペレーション構築が未着手という困難な状況にありました。
私たちは単なるアドバイスにとどまらず、実務経験豊富なメンバーを含む「インハウス型の外部チーム」を社内に組織し、シフト作成から実務トレーニングまでを共に遂行。
何もないゼロの状態から、代表が胸に抱いていた熱い想いを汲み取り、具体的な「店舗」と「チーム」へと形にしていくこのプロセスそのものが、その後の強固な信頼関係の礎となりました。
Phase 2:
日本酒カルチャーの裾野を広げる PR & Event
「点」の店舗支援とは別の次元で私たちが向き合ったのが、「日本酒カルチャーの裾野を広げる」という課題です。若手蔵元の祭典「若手の夜明け」において、イベントの社会的な価値を最大化するためのPR戦略を立案・主導しました。
長年開催されてきた歴史あるイベントですが、私たちが注力したのは、その内なる熱量をより広い「社会ごと」へと昇華させることでした。そのビジョンを実現するため、プロジェクトに最適なPRパートナーを見極めてアサインし、密なディレクションを行いながらメディアへの多角的なアプローチを展開。その結果、全国ネットの主要報道番組において数分間にわたる長尺の特集を獲得しました。
長年の歴史の中で初となるこの大規模なメディア露出は、「今の日本酒が持つリアルな魅力」を一般層へ真っ直ぐに届ける大きなインパクトを生み出しました。専門的でハードルが高く見えがちな世界を、誰もが共感できる開かれたコミュニケーションへと「翻訳」し、文化の入り口を大きくひらきました。
Phase 3:
未来の展開を見据えた「香港」でのイベント展開と、酒蔵の輸出支援
日本の文化資産を世界へひらく次なるステップとして、香港における海外初のイベント展開をサポートしました。
これは単なる一度きりのプロモーションではなく、今後のグローバル展開に向けて現地のマーケット解像度を上げるための、リサーチと伴走のプロセスです。
現場でのイベント運営を支えながら、私たちは並行して現地の市場調査とインポーターの精査を徹底しました。現地の流通経路や各社のブランディング、既存ポートフォリオを多角的に分析し、「各酒蔵にとって最適なインポーターは誰か」を見極め、具体的な輸出支援へと繋げています。
異なる文化圏での熱量の創出と緻密なビジネス構築を両立させることで、日本酒が世界へ羽ばたくための強固な土台を築きました。
Beyond the Project
羽田の店舗は役割を終えましたが、camo様との関係は形を変えながら今も続いています。
それは私たちが提供する価値が、単なる「店舗作り」ではなく、ブランドの根底にある「日本の文化資産を世界へひらく」という意志に対する、戦略的かつ実務的な並走であるからだと確信しています。
インフロレッセンスの皆さんには、代表の井川さんのグローバルな経営視点に加え、チームとしての高い現場力まで、さまざまなレイヤーで包括的な支援をいただきました。
私自身、事業を推進する中で多くの機会や挑戦に向き合ってきましたが、そうした局面において、志を共にする仲間として伴走してくださる一方で、冷静な第三者として的確な助言を与えてくださいました。
ときには「やらない」という判断の重要性を示してくださったことも、私にとって大きな学びであり、結果として会社にとっても非常に大きな支えとなりました。
以前、代表の井川さんと「本質的に社会にとって意義のあることを実現したい」という話をしたことをよく覚えています。私たちだからこそ生み出せる社会への価値に対して、今もなお丁寧に、そして真摯に向き合い続けてくださっていることに深く感謝しています。
camo株式会社 代表取締役 カワナアキ